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第44回井植文化賞

第44回井植文化賞は3名の個人と3つの団体が選ばれました。

受賞者のご紹介 令和2年度(2020)第44回受賞者のご紹介

文化芸術部門(個人受賞)

渡邊 秀之 氏

吹奏楽指導者

 ― 兵庫県川西市在住 ―

渡邊秀之氏
渡邊 秀之 氏

第37回定期演奏会
   中山五月台中学校第37回定期演奏会


渡邊秀之氏は、1978年に宝塚市立宝梅中学校に初赴任 吹奏楽部顧問として音楽指導を開始され 5年目には念願の全日本吹奏楽コンクールに出場 以来5年連続金賞受賞を含む全国大会に12回出場 こども音楽コンクールでも全国1位を5回受賞するなど実績を重ねられました。1999年に中山五月台中学校に赴任後も同校吹奏学部を指導され 全国吹奏楽コンクールで2度の金賞受賞 日本管楽合奏コンテスト全国大会で最優秀賞を受賞されました。その様な素晴らしい指導力と若い生徒たちがチームの中で自分のなすべきことを理解する人間力から生み出される演奏で全国大会を目指し続ける活動と功績が評価されました。

科学技術部門(個人受賞)

福寿 喜寿郎 氏

町の科学者

 ― 兵庫県加古郡在住 ―

福寿氏
福寿 喜寿郎 氏

世界中どこでも簡単「太陽熱調理器」

福寿喜寿郎氏は、明石高専の1期生として機械工学を学ばれ 民間会社では製作技術者としてアンデス山脈の高原に日米欧共同で巨大電波望遠鏡を造る「アルマ計画」で特殊な鏡の開発に携わられました。退職後も同窓生たちと研究会を続け 培った鏡の技術で水を沸騰させる「太陽熱ボイラー」を開発 東日本大震災の被災地で仮設風呂にお湯を提供 アフリカなど発展途上国では医療機器の煮沸や飲料水の殺菌に利用 近年では現地のニーズを受け太陽熱調理器を開発 学生グループと途上国支援活動に取り組まれています。こども向けの「かがくフェア」では環境教育にも関与されるなど 第二の人生を持続可能な地球のために尽くす活動が評価されました。

社会福祉部門(個人受賞)

永原 郁子 氏

助 産 師

 ― 神戸市北区在住 ―

永原郁子氏
永原 郁子 氏
語り隊
いのち語り隊(幼稚園での講演)

永原郁子氏は、1993年に神戸市北区で「マナ助産院」を開業され 自然出産や子育て支援を通して地域母子保健に携わられ 2000年には助産師仲間とともに「いのち語り隊」を立ち上げ 「いのちと性」の大切さを幼稚園 小中高等学校 保護者 教職員に向けて年間約150カ所で語り続けています。2018年には「うまれてくるいのちを一人でも救いたい」との熱い思いから 思いがけない妊娠に悩む女性のために24時間相談できる「小さないのちのドア」を併設 多いときには月に百件を超す相談に対応されるとともに 神戸大学保健学研究科や神戸市看護大学などで講義をされ助産師の育成にも力を注がれています。地域母子保健の発展に寄与する活動と功績が評価されました。

地域活動部門(団体受賞)

特定非営利活動法人インクルひろば

代表:松岡 喜久子 氏

  ― 所在地:神戸市北区 ―
松岡喜久子氏
松岡 喜久子 氏
クルたん食堂
クルたん食堂

「誰かと一緒にご飯が食べたい」という小さな願いを叶えるために「特定非営利活動法人インクルひろば」は誕生しました。こども食堂の「クルたん食堂」 認知症ケアの専門員が相談に乗る「オレンジカフェ」や「うたごえ喫茶」「インクルひろばの料理教室」など こどもや高齢者 障がいのある人などが安心して集い心を和ませる場を提供しています。立地する場所は開発から半世紀近い公営団地が林立するオールドタウン。一人暮らしの高齢者や共働きの家庭も多く 年代や立場を超えて地域住民が交流できる「インクルーシブな居場所」の創設が必要と活動を開始 今では地元の人たちが交流する場所となっています。コロナ禍の中でも三密を避けお弁当を宅配するなど 交流を維持し続ける活動が評価されました。

報道出版部門(団体受賞)

神戸の戦争孤児の記録を残す会

代表:白井 勝彦 氏

  ― 所在地:神戸市垂水区 ―

白井勝彦氏
  白井 勝彦 氏

広報誌雪
『神戸の戦争孤児たち』


「神戸の戦争孤児の記録を残す会」が出版された『神戸の戦争孤児たち』(藤原伸夫氏・白井勝彦氏共著)は 3回にわたる神戸空襲により突然親を失い終戦直後の町に放り出された子どもたちの過酷な体験と子どもたちに手を差し伸べ施設で愛情深く育て上げた福祉関係者の取り組みの実態が 記録と本人たちの証言で明らかにされています。昭和23年の国の調査によれば戦争孤児は全国で約12万人。 兵庫県では 最多の広島県に次ぐ約6,000人といわれますが 年々戦争の体験を語ることができる人が少なくなっています。戦後75年の節目の今こそ 本著で語られた方々の体験を平成・令和の若い世代に語り継ぐ記録としてこの著書が出版されたことの意義が評価されました。

国際交流部門(団体受賞)

特定非営利活動法人篠山国際理解センター

 代表理事:中川 政和 氏

  ― 所在地:兵庫県丹波篠山市 ―

中川政和氏
中川 政和 氏
うりぼう
日本語教室「うりぼう」

「特定非営利法人篠山国際理解センター」は丹波篠山市で 年々増加する定住外国人のために国際理解教育事業・国際交流事業・外国人住民支援事業の三つの柱を中心に活動されています。学校や地域社会と連携した「地球っ子・地球市民プログラム」の実施や世界井戸端会議の開催 クロスカルチャーカフェの出店など市民が集まり交流できる場の提供とともに 住民支援事業では相談窓口の設置 多言語の生活情報冊子の作成 日本語教室「うりぼう」の運営など外国人が安全で安心して暮らせるまちづくりを進められています。外国人住民の増加が予想される中 多文化共生の地域作りへの取り組みと活動が評価されました。

 

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