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第41回井植文化賞

第41回井植文化賞は 2名の個人と4つの団体が選ばれ、表彰式が平成29年10月7日(土)に、井植記念館で執り行われました。

受賞者のご紹介 平成29年度(2017)第41回受賞者のご紹介

文化芸術部門:(団体受賞)

西脇市立西脇小学校オーケストラ部

 顧問:籠田 祐歌 氏

 ― 所在地:兵庫県西脇市 ―

籠田祐歌氏
籠田 祐歌 氏
出版記念ミラノ
西脇市連合音楽会(2016年11月)

昭和58年に活動を始めた西脇小学校オーケストラ部は公立小学校のクラブ活動としては全国的に例を見ないフルオーケストラ部です。またその特徴は、楽器の得意な児童だけでなく「やってみたい」という児童を四年生から全て受け入れ、上級生が下級生を指導し、自分たちの音楽を楽しんでいるということでしょう。平成23年から練習の成果を発表する場をコンクールから演奏を楽しむコンサートに変え、地域の人たちにも音楽を楽しんでもらうことが、子どもたちの励みにもなっています。オーケストラ活動を通じて心の教育を行っているその取り組みと功績が評価されました。

科学技術部門(個人受賞)

前中 一介 氏

兵庫県立大学大学院工学研究科 教授

 ― 姫路市在住 ―

前中一介氏
前中 一介 氏

JST ERATO プロジェクト最終年度メンバー達と

前中一介さんは、MEMS技術の黎明期から一貫してセンサシステムの先覚者として研究を進めておられます。特に2008年からの「前中センシング融合プロジェクト」では、MEMSデバイスのヘルスケア応用に関する研究を推進され、今日では有為であると位置づけられた身体貼り付け型生体モニタリングシステムを提案され、そのプロトタイプを試作することによってその意義を提示されました。こうした前中さんの一連の研究は、MEMS分野のみならずヘルスケア分野にも多大な成果をあげ、益々の発展が期待されます。その成果と功績が評価されました。

社会福祉部門(団体受賞)

就労継続支援B型 ぐりぃと「土曜日の天使達」

 事業責任者:山本 喜代己 氏

 ― 所在地:神戸市北区 ―

山本喜代己氏
山本 喜代己 氏
仲間たち
東京芸術劇場公演(2017年7月)

「就労継続支援B型ぐりぃと」が開設され、全国でも例のない障がいを持つ仲間のクラウン活動「土曜日の天使達」がスタートして10年が過ぎました。構成メンバーは知的あるいは精神的に困難を抱える人たちで、各々のできることを大切に磨き上げ、できあがったものがそれぞれ異なる個性やユニークさとなって見る人に感動を与え、公演回数は三百三十回を超えています。現代社会が求めている経済性や効率性とは相反する価値観で生きているクラウン達は、私たちが忘れている大切な何かを伝えようとしているのでしょう。このような取り組みや活動が高く評価されました。

地域活動部門(団体受賞)

神戸国際フルートコンクールの発展を希む会

代表:竹田 レイ子 氏

  ー 所在地:神戸市須磨区 ー
竹田レイ子 氏
竹田 レイ子 氏
路上コンサート
路上コンサート(2017年8月)

1985年から4年に一度開催の神戸国際フルートコンクールは世界でも高い評価を受けていますが、主催する神戸市は廃止の検討を表明し九回目のコンクールの開催が危機に瀕しました。この緊急事態にコンクールを守ろうとした市民達による「神戸国際フルートコンクール存続を希(のぞ)む会」が結成され、署名・募金活動を展開する一方、入賞者達による恩返しコンサートの開催など、認知度アップにも努めた結果、市の方針を変化させ九回目のコンクールは成功裏に幕を閉じました。KOBEブランドのコンクールが継続的に開催されるよう、今後の活動が期待される受賞となりました。

報道出版部門(個人受賞)

神木 哲男 氏

神戸大学名誉教授、奈良県立大学名誉教授

 ― 神戸市灘区在住 ―

神木哲男 氏
   神木 哲男 氏

広報誌雪
広報誌「雪」神戸海港の都市(まち)から~歴史回廊~


神木哲男さんが神戸市消防局の広報誌「雪」に連載中のエッセー「神戸海港の都市(まち)から~歴史回廊~」は、神戸開港以来の歴史の逸話を丁寧にたどられ連載回数は七十回に近づいています。神木さんは、神戸港の歴史をつぶさに調べてこられ、神戸外国人居留地研究会の理事長を長年務められ、神戸学検定の公式テキスト編集も手がけられるなどミナト神戸の歴史案内人といえるでしょう。神木さんの筆は、時代を俯瞰する鳥の目と人物像を活写する虫の目をあわせ持ち読者の心をつかみます。益々の活躍が期待される受賞となりました。

国際交流部門(団体受賞)

関西領事団(The Kansai Consular Corps)

 関西領事団長:ラファエル アパリシオ 氏

 ― 所在地:神戸市中央区 ―

ラファエル アパリシオ 氏
ラファエル アパリシオ 氏

日本の伝統文化に親しみ学ぶ見学会

「関西領事団」は、関西地域に事務所を持つ各国領事および名誉領事で構成された組織で、1868年の設立以来各国の経済・文化を日本に紹介する一方、関西の事情を各々の国に伝える窓口の役割を担ってこられました。神戸・兵庫の地に日本と世界各国を結ぶ数々の二国間親善協会が根付いているのも、「関西領事団」の存在が貢献してきたからです。神戸開港百五十年にあたり、それぞれの地域の文化や経済における国際交流の推進、国際理解の促進のため、今後の益々の活躍が期待されるとともに、その功績が評価されました。

 

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